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 言ノ葉ノ森TOPINDEX(もくじ)シンプルINDEX>第3話(イマココ)

第3話:マスコット・キャラは勇者が兼任・1

 ――猫はいいよなぁ。一日中ゴロゴロ寝てればいいんだから。
 
 ……昔の俺は、ご近所のニャンコたちを眺めながら、そんな風に思っていた。
 しかし、今は違う。
 
 あのネコたちにだって、きっといろんな苦労があるはずだ。
 端から見ているだけでは分からない、当事者にならなければ知ることのできない苦労というヤツが……。
 
 これは、そのままフツーに“ただの人間”をやっていれば知るはずもなかったそんな当事者(・・・)としての苦労を、ナゼか強制的に知る羽目になってしまった俺の、リアル中二時代のエピソードである……。

☆☆☆

 それは俺が生まれて初めて異世界に召喚され、超絶美麗眉毛の美姫・フローラと出逢い、思いがけないハプニングで地球に帰還した、その夜のことだった。
 
 制服を汚してしまい、お袋に軽くキレられた俺は、罰として大量の皿洗いをさせられ、その後、風呂に入ってやっと人心地ついたところだった。
 
(あ〜ぁ……せっかく異世界召喚を体験できたってのに、一日も経たないでこっちに戻って来るなんてアリかよ……。もったいな……)
 
 この時点では、再び召喚されるかどうかなどサッパリ分からず、俺はかなりメランコリックな気分に沈んでいた。
 
(フローラ……。すっっっごい理想的な形の眉毛だったよな……。せめて動画……いや、静止画でもいいから保存できていれば……)
 
 もう今さらどうにもならないことばかり考えながら、俺はシャワーの蛇口をひねる。
 
 いつものように熱い湯を頭から浴びようとして……俺はすぐに異変に気づいた。
 
 普通ならシャワーヘッドから真っ直ぐ落ちてくるはずの湯が、途中でぐにゃりと横向きに曲がり、俺の後方へと流れていく。
 
 思わず水滴の行方を追うように後ろを振り返り、俺はそこにあまりにも見覚えのある例のアレ(・・・・)を見つけた。

☆☆☆

<続きは準備中です>

  
このページは津籠睦月による異世界召喚Web小説「ブラックホール・プリンセス」
シンプル・レイアウト版第3話その1です。
用語解説フレーム付きバージョンはもっと先までストーリーが進んでいますが、
シンプル・レイアウト版は後から制作しているため、ストーリーが遅れています。
 
フレーム付き版をご覧になれる方で、もっと先までご覧になりたい方、またはルビ付き版をご覧になりたい方は
こちらの→「もくじ」から試してみてください。
(フレーム付き版は端末やブラウザによってはレイアウトが崩れて見づらい場合があります。)